文章演的张学良电视剧:稲編【8】 直播による水稲栽培

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稲編【8】 直播による水稲栽培

2008年05月26日

  • 直播栽培の意義 
  • 播種様式
  • 出芽?苗立ちの向上

直播栽培の意義

「直播栽培とは」 
●直播栽培とは、水田に育てた苗を植える従来の方法(移植栽培)に対し、水田に直接種をまいていく栽培方法です。 

「直播栽培の意義」 
●現在、日本の農業では、担い手の減少、高齢化に対応する新しい技術の開発が大きな課題となっています。
●稲作の労働時間は10a当たり30時間以内にまで減っていますが、育苗、田植作業がその4分の1を占めています。
●苗箱による移植栽培が大部分を占める中、直播栽培は、育苗、田植えの省略により稲作の大規模化?低コスト化?省力化のためのキーテクノロジーとして、特に有望視される技術です。
写真 直播栽培(播種機を装着した多目的田植機)  

「水稲直播栽培の経営上のメリット」 
(1)省力?低コスト化

●育苗、移植作業が省略され、作業時間が短縮されます。
●これらの作業にかかる資材費?人件費が不要になります。
(2)作業の平準化 
●移植栽培では、春は育苗に関わる時間が多く、水稲以外の作物と作業が重なりがちですが、直播により、育苗作業が省略されて、労働ピーク時の作業が平準化されます。
●苗箱の取り扱いがないため、補助労力が削減され、作業の軽労化ができます。
(3)規模の拡大 
●移植栽培と併用することにより、作期幅を分散することができ、省力化と作期分散効果によって、さらに経営規模を拡大できます。
(4)経営の複合化 
●育苗?田植え時期の労力を複合部門(ムギ、ダイズなど畑作物や野菜、果樹、畜産など)の作業に振り向けることで、水稲以外の作目の面積を拡大しやすくなります。

播種様式

「湛水直播と乾田直播」 
●直播は、播種前の入水の有無によって、湛水直播と乾田直播に大別することができます(表1)。
 
表1 日本型直播稲作導入指針 農林水産省農業研究センター 平成9年 2ページから引用

●湛水直播は、一般には播種前に代かきを行うことが多いです。
●乾田直播は、乾田状態で播種し、3~4葉期頃まで畑状態でおき、その後湛水します。 

「使用する播種機」
●湛水直播には、「条播」と「散播」があり、播種に使用する機械が異なります。
●「条播」は、条間を一定にして播種を行う様式で、湛水直播による条播機、あるいは乾田直播による不耕起V溝直播機(愛知方式)利用による直播です。
●「散播」は種子のばら播きで、ミスト機やラジコンヘリ利用による直播です。

「倒伏と播種様式」 
●直播栽培での減収の主要因は登熟期間中の倒伏で、散播で生じやすく、条播では比較的発生しにくいです。
●そのため、近年の湛水直播の栽培面積は、条播によって増加しています。

出芽?苗立ちの向上

「出芽の確保」 
●水稲種子は、他の作物に比べて嫌気条件(酸素が少ないか、無い状態)でも発芽できますが、湛水した土壌中に播かれると、著しく出芽(鞘葉が地上表面に出現すること)が阻害されます。
●そのため、従来は土壌表面近くに播種を行い、発芽後に一時落水して幼芽?幼根の伸長を促し、浮き苗?転び苗の割合を減らす「芽干し」という作業が行われていました。
●最近は、カルパー剤(※1)を種子にコーティングして土中に播種する方法と、鉄粉(※2)を種子にコーティングして、土壌の表面に播種する技術が開発されています。両者とも播種後の落水管理が重要となっています。

※1 カルパーコーティング法
過酸化カルシウム剤(カルパー粉粒剤16)の種子コーティングが有効です。
カルパーは、湛水条件で酸素を発生して、出芽?苗立ちを向上させます。
播種後、落水管理との併用によって、出芽?苗立ちの向上および安定化が図られます。

※2 鉄コーティング法
鉄コーティング法は、鉄の重みを利用した技術です。
表面播き出芽での有利性、鉄の重みによる定着しやすさを利用し、鳥害も防ぐことができます。

  ※1、※2の詳しい内容は、【9】水稲直播技術の実際を参照ください。

「播種後落水管理法」 
●播種後落水管理(目安として播種後7~10日間の落水)を基本とします(図1)。 


図1 カルパーコーティング種子播種後の湛水管理と落水管理の違い
 


図2 鉄コーティング種子播種後の落水管理 (クボタ農業機械ホームページ 快適農作業の提案 鉄コーティング水稲直播栽培 より抜粋)

●長期の落水は鳥害に遭いやすく、除草のタイミングを逸しやすいので、出芽揃い期に入水すると良いでしょう。
●播種後に湛水管理を続けると、鞘葉(発芽時に出てくる白い管状の器官)が伸長を続けて苗立ち(1葉の展開)が遅れます。
●落水した場合は、苗立ちが早まります(写真2)。 


写真2 カルパーコーティング種子播種後の水管理による水稲の生育の違い
左:湛水直播した後に落水管理したイネ / 右:湛水直播した後に湛水管理したイネ
 

●カルパーコーティング種子では、播種後落水によって、土壌の通気性が向上して土壌の還元程度が緩和され、出芽から苗立ちの期間が短縮されて、最終的な苗立ち率が向上します。

執筆者
古畑昌巳
(独)農業?食品産業技術総合研究機構 中央農業総合研究センター
  北陸研究センター大規模水田作研究チーム


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