陈奕迅 兄妹 好好听:農作物技術情報 第5号 水稲

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農作物技術情報 第5号 水稲
2011年07月27日 発行

水稲
 


出穂期は平年並みからやや早まる見込みです。防除は適期防除に心掛け、生育状況や気象変動に応じた管理を実施してください。
 

■ 高温下で登熟を低下させない適切な水管理を行ってください。

(1)出穂開花期間中は湛水管理(浅水管理)、開花終了後は間断かんがいをし、田面がぬれた状態を維持する。
(2)穂揃期以降から登熟初期にかけて気温が高い時(昼30℃以上、夜23℃以上)は水の入れ替えを積極的に行い地温の低下を図る。用水に余裕のある地域は掛け流しも有効です。
(3)登熟歩合?品質低下防止のため、早期落水は避ける。
 

■ 斑点米カメムシ類は平年より多く発生しており、特に注意が必要です。出穂時期に注意して適期?徹底防除を行ってください。

(1)水稲の出穂10日前頃に畦畔等の草刈りを終了させる。
(2)転作牧草地やイネ科雑草地の隣接圃場及び斑点米の常発圃場では薬剤防除を実施。
(3)粉剤、乳剤による防除適期は穂揃い7日後、出穂が早まる見込みなので、防除時期に注意する。
 

■ 穂いもち防除は、発病が見えてからでは手遅れとなります。葉いもちの発生や出穂期の降雨等の状況に基づき、適切な防除を実施してください。
 

 

1 水稲の生育状況と出穂期の予測

幼穂形成期は平年より1日早まっています(表1)。幼穂形成期以降も気温が高く経過し(図1)、現在は減数分裂期から出穂始期を迎えております。出穂は平年並みからやや早まる見込みで、地域によっては3日程度早まると予想されます。出穂の時期には注意し、適期での管理に努めます。

1ヶ月予報(気象庁7月22日14時30分発表)によると、向こう一ヶ月は曇りの日が多く、気温は平年並みと予想されます。減数分裂期は深水管理を実施して低温から幼穂を保護し、出穂開花期は浅水管理とします。






 

2 登熟を低下させない水管理

3ヶ月予報(気象庁7月22日14時30分発表)によると、8月の気温は平年並みですが、9月は高温で経過することが予想されます。気象の変化に対応した水管理に心掛けましょう。

 

(1)出穂後の水管理

出穂開花期間中は水を多く必要とする時期です。土壌水分が不足しないよう、十分にかんがいしてください(浅水状態で良い)。

開花終了後は間断かんがいを行い、田面が濡れた状態を維持しながら、根の活力を保つよう管理してください。

 

(2)気温の高い日が続く場合の水管理(おおむね日中30℃以上、夜間23℃以上の日)

穂揃い後、登熟初期にかけて気温が30℃以上で夜温も高い場合は、水稲の登熟不良や玄米品質の低下を招く恐れが高くなります。以下を参考に、根の活力維持と地温の低下につとめ、稲体活力の減退化を防ぐ水管理を実施してください。

なお、農業用ダム等で貯水量が不足しそうな場合には、地元の土地改良区等と連携して効率的な水管理を実施してください。
 

ア 十分なかんがい水を確保できる場合

○ 気温より低いかんがい水のかけ流しにより地温の低下を図る。
○ 特に夜の気温が高い時には夜間かけ流しを行う。
 

イ かんがい水が十分には確保できない場合

○ 間断かんがいを行い、根の活力維持に努める。
○ 水の入れ替えを行い根に酸素を与えるとともに水温を下げる。
○ ひたひた水程度の浅水での常時湛水管理は、根ぐされや稲体活力の減退化を招き円滑な登熟を阻害するので避ける。
 

ウ かんがい水量が不足する恐れのある場合

○ 間断かんがいとし、田面を乾かさないように注意する。

 

(3)落水時期

近年、地耐力を高めて収穫作業を容易にする目的で、早期から落水とし田面が乾いているところがみられます。早期落水で田面が乾くと、玄米が充実せず腹白粒の増加や玄米千粒重の低下、強制登熟による胴割れ米発生等の原因となります。

落水時期は、以下を目安に実施してください。
● 排水が悪く地下水位が高い水田?????出穂30~35日頃
● 排水のよい水田????????????出穂35~40日頃





 

3 病害虫防除対策

(1)斑点米カメムシ類

斑点米を発生させるカスミカメムシ類(アカスジカスミカメ、アカヒゲホソミドリカスミカメ)の発生時期はやや早く、発生量も平年より多くなっています(病害虫発生予察情報 注意報第1号;県病害虫防除所平成23年7月14日発行)。以下を参考に防除を徹底してください。
 

ア 耕種的防除

水稲出穂期に本田内へ侵入するカスミカメムシ類の密度を低下させるため、水田畦畔や農道、水田周辺の転作牧草地?休耕田等は水稲の出穂10日前までに必ず刈り取ること。

なお、水稲出穂期直前~出穂期以降に畦畔の草刈りを行うと、カスミカメムシ類を本田内に追い込むので、この時期の草刈りは控えること。
 

イ 薬剤防除

水田周辺に牧草地などのカスミカメムシ類の発生源がある場合や、例年斑点米の発生が多い場合は、畦畔を含め薬剤による防除を行う。

(ア)粉剤?乳剤を使用する場合

◆ 基本防除????穂揃い7日後に1回防除
◆ 多発条件????穂揃い7日後と14日後の2回防除

○ 水田付近に出穂開花中のイネ科植物(特にイタリアンライグラス)を含んだ牧草地、雑草の繁茂地等があり、カスミカメムシ類の発生密度が高いところ。
○ 水田内にノビエ、イヌホタルイ、シズイなどが多発しているところ。
 

(イ)粒剤を使用する場合

◆ 穂揃期~穂揃い7日後(カスミカメムシ類や水田雑草の多発水田では使用しないこと)



 

(2)穂いもち

穂いもち防除は、発病が見えてからでは手遅れになるので、以下により防除を実施してください。
 

ア 穂いもち予防粒剤を使用した場合

上位葉で葉いもちが多発しているところ、出穂後に降雨が続いたり、低温等で出穂~登熟期間が長引く場合には、出穂直前~穂揃1週間後まで7~10日間隔で追加防除を実施すること。

特に、上位葉で葉いもちが多発している圃場では、予防粒剤の効果が期待できないので、降雨が続く場合は、出穂直後から茎葉散布による防除を実施すること。
 

イ 茎葉散布を実施する場合(穂いもち予防粒剤を使用していない場合)
 

出穂直前および穂揃期の2回防除を徹底すること。

なお、葉いもち多発時や低温等で出穂から登熟期間が長引く場合は、出穂直前~穂揃1週間後まで7~10日間隔で追加防除を実施すること。

 

4 農薬の安全使用

ポジティブリスト制の施行により、残留農薬基準の規制が強化されました。

基準値を超えた農薬が残留した農作物の流通は禁止されます。農薬の使用基準を遵守するとともに、これまで以上に周辺作物へのドリフト(農薬飛散)に注意しましょう。
 

5 異品種混入の防止

現在、全国的に異品種の混入が問題となっており、DNAの解析により米一粒からでも品種の判定ができるようになっています。

異品種の混入が発生した場合には、品種名の表示ができなくなり、そのまま米を出荷すると、JAS法表示違反となるばかりか、産地全体のイメージを損ねることになります。
このような事態を回避し産地の信頼を確保するため、異品種混入を防ぐ管理に心掛けましょう。
 

◆ 出穂期間中

出穂期のずれによる異品種のチェックができるのは出穂期間中です。極端に出穂が早いかあるいは出穂が遅い株は、異品種が混入している恐れがありますので、株ごと抜き取ってください。

◆ 収穫、乾燥、調製施設?機械の点検清掃

コンバイン、運搬機、乾燥機や籾摺機など収穫?乾燥?調製機械や施設内には、前年に収穫した籾等が残留している可能性があります。収穫が始まるまでに、これらの機械や施設の点検?清掃を行い、異品種の混入を未然に防止してください。